| 春 | 心残りを託して 戻れない後悔はいっそ清々しい諦め 今から最後 届かなかったあと一歩がいつまでたっても悲鳴を上げている 鐘の音がうるさいので |
| 夏 | この耳はいつだって君の声で塞がれている 影が踏めない 風を切る君の後姿 暴力的な陽に曝されて 泥のように眠る君の丸くなった背中 |
| 秋 | 叫ぶように祈って この日のために 永遠にも似た1秒 神様がどこにもいないので 出口が見えない |
| 冬 | 「今日」があの日の「いつか」 君の顔が歪むのをまっすぐ見つめていた 「あと少し」の言葉に泣き出したくなる ビル風が少しだけ冷たかったから 次があることを羨ましく思う |